皆さんは自分の弱み(苦手)を克服しようと頑張った経験はありますか?
学校や会社でも「君はここが弱いからできるように頑張ろう」とよく言われます。
しかし苦手を克服するため努力をしても成果が出ず、自分自身を嫌になる人も多いと思います。
そんな人は苦手の克服よりも強み(得意)を活かすほうがいいかもしれません。
今回はウマ娘 シンデレラグレイよりあるレース(天皇賞秋)でスーパークリークがとった作戦について取り上げてみようと思います。
彼女はこのレースに勝利しますが、その作戦は「劣っているスピード勝負を捨て、得意なスタミナ勝負に持ち込む」というものです。
この考えは自分たちの生活にも活用できる部分です。
自分の得意を活かすほうが結果が出るし、苦痛ではないかもしれません。
是非参考にしてみてください。
自分は何をやってもできないと感じる
努力しても全然結果がついてこない
苦手を克服しようとしているが苦痛で仕方ない
オグリキャップにリベンジを果たしたスーパークリーク
まずはこのシーンの背景であるレース(天皇賞秋)について説明をします。
スーパークリークは天皇賞秋に出走することが決まりました。
天皇賞秋には以前のレースでスーパークリークを打ち破ったオグリキャップが出走します。
ほかにもイナリワン、ヤエノムテキ、メジロアルダンなど実力のあるウマ娘が出走し、注目の一戦となりました。
出典:ウマ娘シンデレラグレイ 11巻
スタート直後、スーパークリークは前から3番手につけます。
そのまま先行し、第3コーナーへ差し掛かったところでロングスパートを仕掛けます。
出典:ウマ娘シンデレラグレイ 11巻
周囲のウマ娘もこのロングスパートに合わせて仕掛ますが終盤には体力を消耗しついていけません。
オグリキャップも脅威の末脚(最終直線のラストスパート)で迫りますが、スパークリークが逃げ切って勝利し、リベンジを果たします。
出典:ウマ娘シンデレラグレイ 11巻
彼女は何故ロングスパートを仕掛けたのか?
ロングスパートを仕掛けた理由は彼女の強みであるスタミナ勝負に持ち込むためです。
スーパークリークはステイヤーと呼ばれ長距離レースを得意としています。
つまり、スピード勝負よりスタミナ勝負に強いウマ娘です。
出典:ウマ娘シンデレラグレイ 11巻
しかし天皇賞秋は2400mの中距離レースであり、長距離レースよりスピード勝負の要素が強くなります。
このレースではオグリキャップやイナリワンなど爆発的な加速とスピードが強みのウマ娘がいました。
特にオグリキャップには全力にも関わらず終盤のラストスパートで突き放された経験があります。
出典:ウマ娘シンデレラグレイ 8巻
左:タマモクロス 右:オグリキャップ
スピードで劣るステイヤーの自分が勝つためにどうすればいいのか?
そこでトレーナーと考えた作戦が「ロングスパートでペースを引き上げ消耗戦にする」というものです。
この作戦が見事に刺さり、ほかのウマ娘はロングスパートについていくために体力を消耗。
ゴール前ではスピードを維持できずスーパークリークが勝利しました。
このシーンから学べる事は?
このシーンから学べることは2つあると感じます。
1:自分の強みと弱みを把握する
2:苦手の克服より、強みを活かす
それぞれ詳しく解説します。
自分の強みと弱みを把握する
1つ目は自分の強みと弱みを把握することです。
このレースでは強みはスタミナそして弱みはスピード、この2つをしっかりと把握しています。
自分の強みと弱みを把握しなければ自分のとるべき作戦(行動)を決めれなかったように思えます。
出典:ウマ娘シンデレラグレイ 11巻
皆さんは自分の強みや弱みあるいは得意不得意を把握できているでしょうか?
例えば
・繰り返し行う作業は得意だけど、臨機応変に対応するのが苦手
・人と関わりながら進める仕事は得意だが一人で集中する仕事は苦手
など自分の強み、弱みをはっきり言える人は少ないと思います。
まずは自分の強み弱みについて考えてみてください。
弱みはいくらでも思いつくが強みは思いつかないという人もいると思います。
そのような人は自分の好きなこと、没頭したことなどを考えることがおすすめです。
自分の好きなこと、没頭したことを考えその時の自分の行動や感情を整理すると強みを見つけるのヒントになります。
まずは自分の強み弱みを把握し、行動を考えるための基準を知ることが大事です。
苦手の克服より強みを活かす
2つ目は苦手の克服より強みを活かすことです。
スーパークリークはロングスパートで強みのスタミナ勝負に持ち込んでいます。
出典:ウマ娘シンデレラグレイ 11巻
作戦を考える段階では「領域」(ゾーン:限界を超えた力を発揮する状態)でスピードで勝負する案もありました。
しかし、彼女らはそれを切り捨てています。
苦手を克服するのではなく強みを活かす選択をしたのです。
出典:ウマ娘シンデレラグレイ 11巻
学校教育でも仕事でも得意を活かすより、苦手を克服したときのほうが評価され、褒められます。
そのため、日頃の生活では得意を活かすより、苦手を克服することに目を向けることが多いです。
ただ、弱みを克服することは非常に労力がかかり、克服できないこともあり得ます。
苦手を克服することより、得意なことを活かすほうがいい結果になるかもしれません。
特に自分のような得意不得意がはっきりある人は選択肢に入れておくべきです。
実際、発達障害やHSPに関連した書物の多くは「特性(得意)を活かそう」と書かれています。
苦手を克服することだけでなく、強みを活かすことを考えてみましょう。
まとめ
今回はウマ娘シンデレラグレイよりスーパークリークのレースとその作戦、そこから学べる事について解説しました。
レース(天皇賞秋)で以前負けたオグリキャップと出走になったスーパークリーク。
スタート直後から先行し、第3コーナーでロングスパートかける。
終盤にオグリキャップが追い上げるも、スーパークリークが1着を獲得しリベンジを果たす。
彼女の強みであるスタミナ勝負に持ち込むため
自分の強みと弱みを把握すること
苦手を克服するのではなく、強みを活かすこと
私たちは、どうしても苦手や不得意に目が行きがちです。
弱みや苦手に目が向くので、自分の得意や長所を認識しづらくなります。
この話は
「自分の強みと弱みを把握し、得意を活かす選択肢もある」
そんなことを考えさせられる話ですね。
他にもウマ娘シンデレラグレイは考えさせられるシーンがたくさんあります。
気になる人は是非読んでみてください。