仕事でのちょっとした工夫

いつも自分を責めすぎて悲しくなる。
そんな時は「今、自分に何ができるか?」と自分自身に質問をしてみよう。

仕事などでミスをしてしまったとき

「なんで自分はこんなこともできないんだろう」

「自分のせいでこんなことに」

と感じて苦しくなる。

そして

「やっぱり自分はダメな人間だ」

「自分には何の価値もないんだ」

といった考えがいつまでも頭の中をグルグルしてしまう。

このように自分を責めすぎて、悲しい気持ちになる人もいると思います。

また、なかなか気持ちを切り替えられずに長い時間落ち込んでしまう人もいると思います。

自分もミスをするたび、自分を責めてばかりなのでよくわかります。

でも、できれば必要以上に自分を責めたくはないし、気持ちを切り替えたいですよね。

そんな時、自分が意識的に行うようにしているのが

「今、自分にできることは何か?」と自分に質問をする

ということです。

今回は自分の考えを踏まえて

・「自分を責める」ということとは?

・自分を責めて悲しい気持ちになる理由

・必要以上に自分を責めない方法

について説明をしていきたいと思います。

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 ・自分を責めすぎてつらい

 ・気持ちの切り替えがうまくできない など

自分を責める本来の目的

問題を解決するために、責任(原因)を明らかにすること

そもそも「責める」と言う行為は、

問題を解決するために、問題の責任(原因)を明らかにすることです。

この時、

相手に責任がある場合は「他責

自分に責任がある場合は「自責

となります。

つまり「自分を責める」ということは、発生した問題の責任が自分にあることを認める行為です。

人間はだれでもがミスをします。

なんでもかんでも、他人のせいにしていたらいつまでも解決しません。

自分にも責任がないか考え、原因を明らかにし、問題を解決をする。

その結果、自分自身の成長につながる。

これが本来の「自分を責める」と言う行動の目的です

自分を責めて悲しくなる理由

ではなぜ、自分を責めると悲しい気持ちになるのか?

ここでは自分が思う理由を3つ紹介します。

罪悪感や劣等感が生まれる

1つ目は罪悪感や劣等感が生まれるからです。

基本的に「問題の責任がある=悪いこと」という印象が強いです。

自分の経験なのですが、問題やトラブルが発生した際、その問題を解決したことよりも、そのトラブルの原因や責任の追及のほうが強く行われます。

例えば、問題発生後、対策までおこなってその結果を報告したとき、

「なんでそんなことになったの?」

「なぜこの問題を発見できなかったの?」

「誰の責任なの?」

責任追及のほうが圧倒的に多く、問題を解決したこと、あるいはリカバリーしたことはあまり触れられません。

さらに周囲の人も

「あの問題、あいつのせいで発生したらしいよ」

など、その問題の原因や責任についての話になることが多いです。

このように、「問題の責任がある=悪い」と言う印象はとても強いです。

そして「自分を責める⇒自分に責任があると自覚する⇒自分が悪い」となり、罪悪感や劣等感から悲しい気持ちになってしまいます

責任を自覚するだけになっている

2つ目は責任を自覚するだけになっているからです。

本来の自分を責める目的は原因をはっきりさせ問題を解決するために行います。

そのため、問題を解決するための方法を考えたり、行動をおこさなければ意味がありません。

しかし、実際は自分の責任を自覚するだけで終わるのがほとんどです。

その結果、先ほどと同じように「自分に責任がある⇒自分が悪い」という考えになります。

また、問題を解決する方向に意識が行かないため、長い間自分を責め続けてしまい、なかなか気持ちの切り替えができない状態になってしまいます

自分ではどうにもできない過去に目を向けている

3つ目は自分ではどうにもできない過去に目を向けているからです。

基本的に責めるという行動は責任や原因の追及のために行います。

つまり、自分ではどうにもできない過去のこと目を向けた行動です。

人はどうにもできない過去のことを責められると強いストレスを感じます

単純な例で言うと

部活の試合でミスをして負けてしまった場合、

「あの時、お前のミスで試合に負けた」と言われ続けたら、かなり苦痛だとおもいませんか?

この例は相手が自分を責めている行動ですが、根本的なことは同じです。

責めている人が自分自身になっているだけです。

このようにどうにもできない過去に対し責めているため、ストレスを感じてしまいます

大事なのは必要以上に自分を責めないこと

自分を責めたり、悲しい気持ちになること自体が問題ではありません。

自分に責任や非があることを考えるのは、自分が成長したり、仕事や人間関係を円滑にするためには必要です。

また、人間である以上、罪悪感を感じたり、悲しくなることはおかしいことではありません。

大事なのは必要以上に自分を責めず、悲しい気持ちを引きずらないことです。

悲しい気持ちを引きずるほど、苦しい思いをし続けることになります。

必要以上に自分を責めない方法

では必要以上に自分を責め続けないためにはどのようにすればいいのでしょうか?

今回は自分が実践している方法について紹介します。

そもそも本当に自分の責任か考える

1つ目はそもそも本当に自分の責任か考えることです。

何か問題やミスがあった場合、すべてが自分の責任とは限りません

例えば、上司の指示通りに仕事していたのにトラブルが発生した場合など、これは上司の責任であり、自分の責任ではありません。

皆、小さいころから「人のせいにするな」と教えられてきたので、なんでも自分の責任と感じる癖がついてしまっています。

しかし、なんでもかんでも自分の責任というわけではありません。

冷静に自分の責任か考え、自分の責任でなければ、自分を責めるのはやめましょう。

では自分にも責任がある場合はどうなのか?

そんな時、気持ちを切り替えるためにやっていることが次の方法です。

「今、自分にできることは何か?」と自分自身に質問をする

2つ目の方法は、

「今自分にできることが何か?」

「どうやったらこの問題を解決できるか?」

と自分自身に質問することです。

この質問は

自分の責任を自覚するだけ

過去に目を向けている

という状態を抜け出すために行っています。

例えば、自分のミスで違う商品が入ってきた場合、「自分にできることは何か?」と考えることで

・関係部署に謝罪に行く

・スケジュールへの影響がどのくらいか確認する

・正しい商品を発注しなおす

など具体的な行動に移すことができます。

自分にできることを考え、行動することで、必要以上に自分を責めることに意識が向きにくくなります。

自分もこの方法を使ってから、必要以上に自分を責めることが少なくなったなと感じます。

もし、自分に責任があり、落ち込んでしまっているときには

「今、自分にできることは何か?」

と自分に質問を投げかけてみてください。

まとめ

今回は、自分を責めすぎてしまう人へ、次のような内容を説明しました。

自分を責める本来の目的

・自分を責めて悲しくなる理由

・大事なのは必要以上に自分を責めないこと

・必要以上に自分を責めない方法

自分を責める本来の目的

問題を解決するために、責任(原因)が自分にあるか明らかにすること

自分を責めて悲しくなる理由

・罪悪感や劣等感が生まれる

・責任を自覚するだけになっている

・自分ではどうにもできない過去に目を向けている

大事なのは必要以上に自分を責めないこと

自分を責めてしまい、ネガティブになること自体は問題ではありません。

大事なのは「必要以上に自分を責めないこと」

必要以上に自分を責めない方法

・そもそも本当に自分に責任があるか考える

・責任がある場合は「今、自分にできることは何か?」と自分に質問する

自分を責めすぎると悲しい気持ちで溢れてしまい、つらくなってしまいます。

必要以上に自分を責める前に、未来に目を向け、自分のできることについて考えてみてください。