先日、会社でトライ(実験みたいなもの)を現場の人と一緒に実施しました。
思うような結果にはなりませんでしたが、今まで誰も知らないような結果が出ました。
その時の会話が印象に残っています。
自分
「思ったような結果にはならなかったですけど、新たなことが知れてよかったですね。」
相手
「そうかなぁ。。。せっかくトライしたのに結果出てないし。。」
「ってかなんか嬉しそうというか楽しそうな顔してるね」
自分
「確かに予想通りの結果が出てないことは残念ですけど、新しいことが知れたんで面白くないですか?」
相手
「すごいね。少なくとも俺はそんな風に思えんわ。」
まさかすごいと言われるとは思わずびっくりしました。
褒められることも少ないし、自分ではあまり意識をしたことがなかったので。。。
そして思ったのが、
「もしかして発達障害って悪いところに目が行きがちだけど、すごいと思える部分もあるのでは?」
そこで今回は当事者の自分が、自分の特性(性格)でよかったと思うものを紹介していきます。
正直、無理やりひねり出した部分はありますが(汗)
発達障害は普段悪いところが目立ちますが、自分のいい部分にも目を向けてみてみるのもいいかもしれません。
よかったと思う特性(性格)
好奇心旺盛(新奇追及傾向)
1つ目は好奇心旺盛な部分です。
理由はトライで思った結果にならずとも、そこまで苦にならず、日常生活のちょっとしたことで楽しみや喜びを感じれるからです。
先ほどのように、仕事でトライをしたとき、思った通りの結果がでないことがあります。
あるいは今まで予想していなかったような結果が出ます。
そういったときに「今まで知らなかった知見が知れてよかった」「面白い結果になったな」「なんで予想と違ったんだろう」と感じます。
そのため、トライ自体はそこまで苦にならずに行えています。
もちろん切羽詰まった時にはそんな感じには思えませんが。。
また、日常生活でもちょっとしたことで、楽しみや喜びを得やすいところもよかったと思います。
最近だと甥っ子に数学を教えているときに、自分の知らない公式の導出方法を知ったときなどですね。
このように人よりも楽しみや喜びを得やすいのはよかったと思う部分です。
人を尊敬しやすい
2つ目は人を尊敬しやすいところです。
理由は相手に対して素直に感謝の言葉を言えるからです。
自分は、自身ができないことをできる人に対して単純に「すごいなぁ」と思います。
自分はできないことや不得意な部分がたくさんあるため、上司、同僚、後輩含め、ほかの人に対して尊敬できる部分が多いです。
相手に対して尊敬を持っている分、純粋に「ありがとうござます」と感謝の言葉を言うことができます。
自分の大好きなアニメのセリフでこんな言葉があります。
「人はね。真実相手に感謝し、心から尊敬の念を感じた時には、自然に頭が下がるものだ」
自分もまさしくこの通りだと感じています。
そのおかげか、現場に行くと話しかけてもらえたり、ちょっとしたお願いを聞いてくれたりします。
ここはよかったと思う部分ですね。
ちなみにこのセリフは「十二国記」というアニメのセリフです。
このアニメは他にも考えさせられる部分が多くあります。
いつか皆さんに紹介できたらと思っている作品の1つです。
素晴らしいアニメなので気になる方は見てみてください。
いい面と悪い面がある特性(性格)
もちろんいい部分だけしかない特性は多くないです。
今度は自分の思ういい面と悪い面を持ち合わせた特性(性格)を紹介したいと思います。
過集中
一つ目は過集中です。
過集中のいい面と悪い面は次のような感じです。
検討、データ解析などが進む
知識が自分の中に入ってきやすい
時間を忘れて作業してしまう
いい面は、やはり集中力がある状態なので、データ解析や検討などの仕事が進みます。
また、勉強や調査などでは知識が自分の中に入りやすいです。
ただ、悪い面は時間を忘れてしまうことです。
例えば打ち合わせに遅れたり、気づいたら夜中になって生活リズムが崩れたりします。
よくあるのが「ちょっとやろうと思っていたら過集中状態になっていた」というパターン。
いまだにこのパターンの時の対処ができておらず苦労することがあります。
とりあえず自分でやろうとする
2つ目はとりあえず自分でやろうとするところです。
いい面と悪い面は次のような感じです。
自分の経験になり、理解が深まる
仕事が遅れる場合がある
(ほかの人に頼めばすぐ終わることも自分でやろうとする)
いい面は自分の経験になり、理解が深まるというところです。
私は自分でやってみて自分で経験しないと理解も説明もできないタイプです。
そのため、できる限り自分でやろうとしています。
結果的に、いろいろな作業が自分でできたり、様々な経験を蓄えることができます。
ただし、悪い面として仕事が遅れる場合があるということです。
ほかの人に頼めばすぐに解決することなども自分でやろうとしてしまいます。
結果、相手の想定より遅くなったりして迷惑をかけてしまいます。
とはいえ、自分でやってみないことには、相手に説明もできないし話も理解できないので難しいところです。
振り返って思うこと
今回は発達障害のある自分が自身の特性(性格)でよかったと思う部分、いい面と悪い面がある部分を紹介しました。
・好奇心旺盛(新奇追及傾向)
⇒日常のちょっとしたことでも楽しみや喜びを感じれる
・人を尊敬しやすい
⇒素直に相手に対して感謝の言葉を言える
・過集中
いい面:検討やデータ解析が進み、知識が入ってきやすい
悪い面:時間を忘れる
・とりあえず自分でやってみる
いい面:自分でやるので経験になり、理解が早まる
悪い面:他人に任せないので、仕事が遅れる時がある
発達障害は基本的に悪いところが目立つため、悪い部分に目が行きがちです。
しかし、こうやって振り返ると少ないながら、いい部分もあるんだなと思います。
そう思うと少し気が楽になり、前向きになれますね。
もしかしたら、皆さんには光るような素晴らしいものがあるかもしれません。
是非、悪い部分だけでなく良い部分にも目を向けてみてください。