ニュースと本

博多の事件を見て思い出す
先輩のストーカーが研究室に来たときに感じた恐ろしい執着と思考

先週、博多で殺人事件が起きて、犯人が逮捕されました。

被害者が加害者からストーカーを受けていたとニュースで放送されていました。

そういえば、卒論発表の1か月前ぐらいに先輩のストーカーが研究室に来た事件があったことを思い出しました。

その時思ったことは

ストーカーを絶対に甘く見てはいけない

ということでした。

中でも特にストーカーの怖さを感じた部分が

相手に対する執着

話が通じず、すべて相手のせいにする

この2つです

そこで今回は自分が見たストーカーの行動や様子を時系列順に振り返っていきます。

これを見てストーカーの怖さを感じていただければと思います。

当時の人間関係はこんな感じです

自分:学部4年 卒業後、大学院進学

A先輩:ストーカー被害者 大学院2年 男 卒業後就職

ストーカー:女 自分の大学のOGでA先輩と同期

A先輩のストーカーが来た日

自分がストーカーと会った時の状況

この日、自分は実験棟で作業をしていた。

作業を終えて片付けをしていると同期の人が入ってきて

「A先輩のストーカーが来てる」と言ってきました。

「うそでしょ」と思いながら研究室に戻ると見慣れない女性がA先輩の机に立っていました

この人がストーカーでした。

その時のストーカーの様子

ストーカーはA先輩の机のノートや研究資料を見ており、そして笑いながら「へへっこんなことしてるんだ」とかいろいろ独り言を言っていた

そんな状態が続き別の先輩が「卒論や修論が近くピリピリしてるんで帰ってもらってもいいですか?」とストーカーに言うと「わかりました。すみません。」と言って帰っていきました。

この日を境に自分はストーカーの怖さを思い知ることになります。。。

A先輩は、偶然別の部屋にいた

その時、A先輩はたまたま隣の部屋で作業していました。

そして女の人が来ているのを聞いて、そのまま帰っていきました。

A先輩に話を聞くとストーカーはうちの大学のOGでA先輩の同級生。

そのため、研究室のある建物にも入れたとのことでした。

怖さその1 執着力

何回も研究室に来る

それからストーカーは夕方から夜にかけて毎日研究室に来ました

そのためA先輩は研究室ではなく作業部屋か実験棟にいるようになりました。

ストーカーには「今日は休み」「今日は資料整理するから研究室来てない」など適当な理由をつけて、研究室のメンバーで追い返していました。

学生生協に行き、住所を聞く

A先輩と昼飯を食べて、実験棟に戻るときA先輩の携帯が鳴りました。

相手は学生生協の住まい事業部

内容は、女性が「A先輩と連絡が取れない。電話も出ないし、心配だ。住所を教えてほしい。」と事務所に来ている、ということでした。

A先輩はその人はストーカーであること、警察にも連絡していること、絶対に住所など自分の情報を教えないことを必死に説明していたました。

この時、警察にも相談していたことを知りました。

向こうも理解したらしく、教えないことを約束し電話を終えました。

この後A先輩と少し話をしましたが、

・ストーカーとは学部の時に実習の班が同じだっただけで、ほとんど接点がなかったこと

・付き合ったりもしたことないこと

・みんなに迷惑をかけて申し訳ないこと

などを話してくれました。

時間を変えて毎日来るようになる

住所が聞き出せなかったためか、今度は昼の時間に来るようになりました

時には昼と夕方2回来ることもありました

そんな状態が何日か続いてついにA先輩が

「これ以上みんなに迷惑かけれんし、もう我慢できん」

といって研究室に来ているストーカーに対峙しに行きました。

怖さその2 すべて相手のせいにする

A先輩はストーカーをみるなり

「俺は会いたくないって言っているのになんでお前はくるんだ」

「周りにもこんだけ迷惑かけてお前は何がしたいの」

など怒鳴っていました。

そしてストーカーから出た言葉は

「私が会いたいって言ったのにあってくれないじゃん。電話したのに出てくれないし。会ってくれないから私がこうやって会いに来るしかない」

会って話したいって言ってるのにあなたが会ってくれないからでしょ

と言っていた。

それに対し、A先輩が

「その考えがマジで理解できない。行動も理解できない。本当に気持ち悪い。顔も見たくない。消えてほしい」

と言っても

「いやだから、そんな行動をとらないといけいないのはあなたが、私の話を聞いてくれないからでしょ」

あなたがあってくれて、話してくれればこんな行動とらなくてもいいのに

と返していました。

警察に引き取られるストーカー

そんな状態で話にならないからとA先輩が警察を呼ぶことに。

ストーカーは何か言っていたが、A先輩が事前に相談していたこともあり、しばらくすると研究室に警察がきました。

そして、ストーカーを引き取っていき、ストーカーも特に抵抗したりすることはありませんでした。

それからは平穏で、自分もA先輩も無事に卒論と修論を終えました。

それでもあきらめない異常な執念

A先輩の住所を突き止める

A先輩の引っ越しまで残り1日になった日

A先輩は最後だからと研究室に顔を出しに行くと言ってました。

しかし、時間になってもA先輩は来ませんでした。

しばらくすると別の先輩が研究室に来て事情を説明してくれました。

「昨日、Aの部屋にストーカーが来た。なので今日、急遽引っ越しをすることになった。」

「だから今日、あいつは来ない」

とのことでした。

ストーカーは警察に引き取られても、あきらめてなくどうやったかは不明だが住所を突き止めていました

結局、先輩は逃げるようにして引っ越していきました。

A先輩が卒業しても研究室に来る

A先輩が卒業してもストーカーはあきらめていませんでした

4月中旬、自分が講義から帰るとストーカーが研究室に来ていました。

ちょうど教授と話しており、理由はA先輩の就職先がどこか聞くためでした

結局、教授が口を滑らせ就職先を言ってしまい、しばらく話した後、帰っていきました。

それ以来ストーカーが研究室に来ることはありませんでした。

まとめ

これが研究室にストーカーが来た時の話です。

まず皆さんに感じていただきたいのは

とにかくストーカーを甘く見るのは危ない

ということです。

特に怖いのは、

相手に対する執着が異常

話が通じず、すべて相手のせいにする

という点です。

相手に対する執着が異常

決して諦めず、どんなことをしても相手とのつながりを持とうとする

話が通じず、すべて相手のせいにする

自分が悪いと一切思っていないので、相手の意見や話を聞かない

むしろ、自分の行動は正しいと思っている

ストーカー被害にあっているのであれば

とにかく警察を含め周囲に相談する。

一人にならず複数人で行動する

などをしてまずは自分の身を守ることを第一に考えるべきと思います。

以上が自分が経験したストーカーの怖さです。

この話から恐ろしさが少しでも伝われば幸いです。