エッセイ

自分の得意を知るため、やる価値は十分にある
発達障害者がストレングスファインダーを使った感想

前回、自分の良さに目を向けてみました。

とはいえ、自分でなんとかひねり出したものだし、もっと客観的に見れるものはないかな?と思い調べてみました。

するとストレングスファインダーというものを見つけたので書店で購入しやってみることに。

やってみた感想としては

自分みたいな人には、やってみる価値が十分ある

ということで今回は

・発達障害の自分がストレングスファインダーを受けた結果

・ストレングスファインダーを受けた感想

について紹介したいと思います。

自分の強みや良さがわからないという人は是非参考にしてみてください。

ストレングスファインダーとは

「ストレングスファインダー」とは、アメリカの「Gallup社」が開発した自身の資質(才能)を明らかにする自己分析ツールです。

34つの資質があり、その中で自分の強みとなりえる資質がわかるようになります。

ストレングスファインダーは、この資質を理解することで自身の強みとしてほしいという思いから生まれています。

ただし、注意が必要なのが資質=強みではないことです

ストレングスファインダーでは強みを以下の方程式として考えています。

強み=資質×投資

強み:常に完璧に近い成果を生み出す能力

資質:頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン

投資:練習やスキル開発、知識を身に着けるためにかける時間

つまり、資質を理解することだけでなく、その資質を生かすように行動することが必要になります。

ここは注意が必要なところです。

ストレングスファインダーの結果

それでは自分のストレングスファインダーの結果をお見せしたいと思います。

自分の上位5つの資質は次のようになりました。

1:達成欲

2:着想

3:収集心

4:親密性

5:学習欲

資質の単独説明には次のように書かれていました。

達成欲

あなたは働き者で、スタミナもあります。自分が多忙で生産的であることに大きな満足感を得ます。

着想

あなたはアイデアに魅力を感じます。一見共通点のない現象に関連性を見出すことができます。

収集心

収集し保管するニーズがあります。その対象には情報、アイデア、芸術品だけでなく人間関係も含まれる場合があります。

親密性

あなたは、他の人と親密な人間関係を好みます。目標達成のために友人と努力することから大きな満足感を得ます。

学習欲

あなたは学習意欲が高く、常に向上することに駆り立てられてます。成果よりも学習すること自体に意義を見出します。

正直、受けた直後に思ったことは

「これ本当かな?あってるようなあってないような。。」

理由はつぎのとおり

・質問の日本語が理解できないところがあった

・質問の内容が反対の意味になっておらず、回答に悩む場面が多かった

・別に交友関係が広くないのに、親密性が上位に来ている etc

納得度で言うと65%~75%くらい。

ただ、ここがストレングスファインダーの面白いところで、詳細を読んでいくと自分の私生活でもこれらの上位資質が現れた場面がありました。

上位資質が現れた場面

始めた作業を時間を忘れるほど集中して行う(達成感)

時間を忘れるほど長時間集中できるのは達成欲の現れだそうです。

これは過集中の特性が現れた結果選ばれた感じですね。

自分の思いつかない意見を聞くと面白さを感じる(着想)

自分の思いつかない考えや提案をきくとわくわくします。

こういったアイデアに魅力を感じるのは着想の現れだそうです。

これは好奇心旺盛(新奇追及傾向)の特性が現れた結果と感じます。

キャンプグッズなど興味があるものは集める(収集心)

普通のキャンプ用、ツーリングキャンプ用などキャンプグッズを多く集めてます。今でも冬用、夏用で集めようか考えています。

友人関係が狭く深い(親密性)

これはいろんな人と仲良くなる(交友関係が広い)資質ではなかったです。

てっきり勘違いしていました。

広く浅く付き合うのではなく、深い関係の人しか付き合いがないのがこの資質の現れみたいです。

たしかに、自分は友人が少ないですが、その友人は小学校や中学校から今でも付き合いが続いている人たちです。

成果がでなくても知識を得れたら喜びを感じる(学習欲)

知識を得ること自体に意義を見出しているのはまさしく学習欲の現れとのこと。

前回の記事で挙げていた部分と同じです。

これも着想と同じく好奇心旺盛な部分が現れた結果と思います。

こうやって見ると意識していなかっただけで上位資質の部分が色々と現れていますね。

下位資質の結果はどうだったのか?

逆に下位資質についてはどうだったのか見ていきたいと思います。

自分の下位資質は資質が低い順で次の通り

1:戦略性

2:慎重さ

3:規律性

4:分析思考

5:自我

また、それぞれの単独説明は次のようになっていました。

戦略性

目的に向かうための選択肢を想定できる。いかなる想定に直面しようとも適切なパターンと問題点を直ちに予測することができる

慎重さ

決定や選択を行うときに最新の注意を払う。あらゆる道のりには危険や困難が待ち受けていると考える

規律性

日課や秩序正しい計画に従うことを好む。世界は自分が作った秩序の中に存在します。

分析思考

物事の理由と原因を追究する。状況に影響を与える可能性のあるすべてを要素を考慮に入れる能力を備えている

自我

他人の目から見て非常に重要な人間になることを望んでいる。独立心に富み、人から認められたいと思っています。

これについては納得度90%はあるかなという感じで、特に疑問を持つことはありませんでした。

下位資質が現れた場面

下位資質が現れた場面を一部紹介すると次のようなものです。

・戦略性

段取りなどが苦手。また想定外のことがあると頭がフリーズする

・慎重さ

「なんとかなるやろ?」という感覚で行動しミスをよくする

・規律性

決まった日課はない。待ち合わせによく遅れる

・分析思考

分析やトライの時、必要な条件が抜け落ちることが多い

・自我

人から認められるのはうれしいが、そこまで重要と思っていない

むしろ当てはまる部分が多すぎてかけないくらいです。

下位資質も当てはまるので、改めてストレングスファインダーは面白いなと思いました。

ストレングスファインダーを使った感想

正直、質問の内容がわからないことがあったり、疑問に思う部分がありました。

しかし、発達障害の方(あるいは疑っている方)は、特にやってみる価値はあると思います。

そう思う理由は2つあります。

発達障害の人に価値があると思う理由

1:自分で自分の強み(資質)を把握しづらいから

2:生活において強み(資質)を活かすことが特に重要だから

これは自分の経験ですが、自分みたいな人は、普段の生活の中で、注意されたり怒られることが多く、自分のダメな部分に目が行きがちです。

結果、自分のことを「ダメな人間だ」と思い込み、「ほかの人に比べて優れてるところなんてない」と感じ、自分の強み(資質)に気づけないことが多いです。

また、生活においては不得意な部分が顕著に現れやすいため、自分の得意な部分を活かすことがとても重要になります。

とは言え、自分の得意な部分がわからなければ活かすこともできません

そのため、自分の資質を知れるストレングスファインダーはやってみる価値はあるのではないかと思います

もし、ストレングスファインダーが気になった方は是非試してみてください。